科学哲学(Philosophy of Science)という授業をとりました。
ヨーロッパアカデミアでは、単にシステムを構築するというだけではなく、科学とは何か、科学的真理とは何か、と考えることが必要だとするカルチャーが根強くあります。例えば、Semanticsを議論するのであれば、なぜ、「意味」が存在するのか、「意味」とは何か、「コトバ」とは何かをまず考えるべきであるとします。「コトバ」という用語を用いるのであれば、どのような科学的立場に立って、その用語を用いるのか、定義を確実にせよ、その上で議論せよ、と言うことです。
もともと自然には、摂理があり、その摂理を見つけ出そうとする立場と、もともと意味と言うものは存在せず社会での関係性の中に生まれるものであるとする場合とで、導かれる議論は異なってくるからです。
コンピュータシステム評価は、今でも、定量的分析が主流です。しかし、システムの詳細を決定するためならばまだしも、利便性などを問うのであれば、定量的手法のみでよいのでしょうか。ユーザビリティは、コンピュータに仲介された人間同士、コンピュータと人間との関係性の中にあります。人間が、社会的な存在である以上、定量的手法のみの分析には、限界があると考えられます。
科学哲学の理論からみることで、果たして定性的手法がいつでも必要なのか、定量的手法のみで良いのか、という議論の枠組みが提供できるのではないでしょうか。
---------------------------------------------------------------------
さまざまな科学的手法と、それぞれの立場、反論があることを知った。
自然科学では、真理が存在するという立場に立つというPositivismが主流であるが、次第に、社会との関係性が意味を決定付けるというPragmatismなどの立場が見られるようになる。
参考
Lars Qvortrup
http://www.qvortrup.info/Hypercomplex societyを、Information Societyの代わりに使おうと言う。現在の複雑な情報社会を分析する。Jennifer Greene
WEBquantitative and evaluative reserach methods (定量、定性分析の両方を用いる)